2018年7月4日

原発事故から7年 〜避難者の声3

2011年3・11の原発事故によって多くの住民がやむなく故郷を離れました。武蔵野市に避難してきた方に、これまでの体験や今思うことを書いていただきました。

福島の状況は事故前と同じでしょうか?

2018年3月11日で、東日本大震災・原発事故から7年になります。

武蔵野市へ来てからも同じ年数になり、子どもたちもだいぶ大きくなりました。見知らぬ土地へ来て不安だった子育ても、地域の皆さんのおかげですくすくと成長し、もう武蔵野の子どもになっています。同時に7年という月日は、東日本大震災、原発事故を知らない世代が増えてきたということでもあります。これを過去のことにせず、どう伝えていくか大きな課題にもなっています。

来年には、区域内避難者の住宅無償提供も打ち切りになります。残り1年ということで、先行き不安な方々が沢山おられます。まず、福島の状況が事故前に戻っているのかという一番基本的なことが蔑ろにされてはいないでしょうか。今一度考えなければいけない時期に来ているように思います。

いつも寄り添ってくださる方々には本当に感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(福島市から避難)