2022年8月6日

学習会のご案内「原発事故避難者の現実を知る」

 「キビタキの会」は武蔵野市を中心とした原発事故避難者の会です。これまで住宅問題を中心に原発事故避難者の支援を続けてきました。2019年秋以降、新型コロナ災害のためイベントを開催していませんでしたが、このたび避難者の置かれた現実を知っていただくため学習会を企画しました。11月5日・6日と行われる放射線副読本に関する展示会の中での企画です。ぜひ、ご参加ください。

◆タイトル:
原発事故避難者の現実を知る

◆日時:
2022年11月5日(土)14:30~17:00(開場14:00)

◆会場:
武蔵野芸能劇場 2階
(JR三鷹駅北口徒歩1分)
地図

◆話す人:
◎村田弘さん:
「原発事故から12年、見えてきたもの ~裁判の現状を通して~」
福島第一原発から16kmの南相馬市小高区の自宅で被災し、横浜市に避難。福島原発かながわ訴訟原告団長、避難の協同センター共同世話人。元朝日新聞記者。

◎瀬戸大作さん:避難の協同センター事務局長
「国民総貧困化に突き進む日本 ~避難者と困窮者の居住権から考える~」
反貧困ネットワーク事務局長 避難の協同センター事務局長

◆お申込み:キビタキの会(担当:山本)
電話: 090-1212-8411
メール: kibitakinokai@gmail.com
当日会場にて資料代500円をいただきます。

◎主催:キビタキの会

原発事故避難者への2倍請求家賃に抗議し、居住権を守る裁判が始まりました

7月25日、国家公務員宿舎に避難した原発事故被災者11名が家賃の2倍を請求されていることに対して、福島県に精神的賠償と居住権を求めて提訴した裁判の第1回公判が東京地裁でありました。

この裁判には80名の傍聴者の参加がありました。家賃補助とその経過措置が終了した2019年の4月以降は、住宅を確保できない避難者は家賃の2倍を請求されていますが、裁判の中で、原告が通常の家賃は福島県が受け取りを拒否していることを訴えていました。

原発事故が起き避難をしたことに被災者の責任はありません。住まいの権利を守っていくため、多くの方に関心を持っていただければと思います。

武蔵野市内の避難者数(2022年7月26日現在)

全国避難者情報システムによって把握した結果です。
民間集合住宅は賃貸か本人所有かは不明です。

世帯数・人数

27世帯・60人

内訳

  • 緑町都営住宅:12世帯・26人
  • 民間種号住宅 :15世帯・34人
  • 一般家庭 : なし

武蔵野市の避難者は今...

武蔵野市においては、キビタキの会とご縁のあった避難者の方々は都内各地の都営住宅で暮らしを続けています。間取りや広さなど希望通りでないこともありますが、住まいは確保されています。しかし、すべての避難者が私たちの団体と連携がとれているわけではありません。つながっていく取り組みは必要だと感じています。

また、避難者の数は最も多かった時に比べて約半数と減少しています。

事故を起こした原発の廃炉作業も含めて原発事故は終わっていません。事故がおきたら生活・仕事・環境にどのような影響があるか、これからも伝えていきたいと思います。

ニュースレター第10号(2022年8月)

キビタキの会ニュースレター第10号(2022年8月)を発行しました。PDFをダウンロードしてご覧いただけます。

キビタキの会ニュースレター第10号(2022年8月):PDF